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逆模倣 自発的な模倣をうながすために

真似することが大切なのは、よく知られていることです。

言語、社会性、身辺自立の獲得のためのカギは模倣にあります。

 

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でもそもそも何もしないとなかなか模倣をしてくれないですよね。

 

そこで模倣をうながしていくのですが、

例えば「ばんざい」の動作模倣をするときは、大人がモデルを示し、その動作を手伝ってあげて、「ばんざい」の形ができたらごほうびで強化していくという方法をとることがあります。

ただ、これには少し注意が必要です。

「手伝ってあげて強化する」やりかたの場合こどもの行動は受け身になります。

機械的になってしまったり、反応を見誤ったりしてしまうと、こどもが「やらされている」感を感じてしまいます。

「楽しさ」を感じられなくなって行動や発声が固くなり、かえって逆効果になってしまう可能性があります。

 

そこでもう一つの方法として「逆模倣」があります。

逆模倣とは、こどもの行動や発声をおとながおなじようにまねていくことです。

こどもの自発行動、自然発声を大人が真似ていきます。

こどもは自分の発声にたいして、いちいち反応があるので、楽しい気持ちになります。

そしてさらに別の音もだすようになります。

そこは自分で出せる音をだすのでこどもにとって無理がありません。

また、こどもの行動や発声におとなが反応することで、こどもは自分が認められていると感じ、おとなへの信頼、愛着がうまれます。

 

そうすることで、今度はこどもが大人の真似を楽しむようになり、相互模倣ができるようになっていきます。

相互模倣は自発的な模倣になっていき、ことばの獲得の大きな第一歩となっていくのです。

 

参考文献

広範性発達障害児への応用行動分析(フリーオペラント法)

佐久間徹 

 

 

 

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