見ること、聞くこと、さわること ~感覚の連合
物が「見えている」ことについてお話したいと思います。
赤ちゃんの目の前で物(例えば鈴など)を動かすと、目で追います。
この時使っているのは「視覚」です。
でもこの時は、「視覚」は使っているのだけれど、「そのもの」を見ているというよりも反射的に視線が動いているといったらいいでしょうか。
目の網膜は2次元なのだそうです。
また鈴の音がきこえていたとしても、
はじめはその音が、見えている鈴からきこえてくることはわかりません。
ただ「音」が聞こえているだけです。
「聴覚」も単体で働いている状態ですね。
そのうち見えていたものをさわったり、なめたりして
「触覚」などの身体感覚をつかうことにより、
「視覚」「聴覚」からの情報が統合されていきます。
「あ、この丸くて固いツルツルしたもの(鈴)が音をだしていたんだ」
と気づくのです。
こうしてはじめて、ものが「見える」(認識する)ようになります。
すると、音がしたほうをみたり、
見えているものに手をのばしたり
ということができるようになっていきます。
「目」と「耳」の連合
「目」と「手」の連合
といいます。
様々な感覚が視覚と連合することによって、
網膜にうつっていた2次元の情報が3次元の世界に形づけられていくのですね。
手先課題や身体をつかう課題などで
感覚を刺激してあげること、とても大切です。
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